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AIガバナンスの実装:方針を責任者と判断手順につなぐ
目次
AIの方針は、現場の具体的な依頼に適用できて初めて役立ちます。Tokyo AIの「Operationalizing AI Governance」では、AIツールが日常業務に入ったとき、情報へのアクセス、データの責任、リスク判断をどう運用するかが論点になりました。

方針に判断の経路を与える
Alex Sayle氏は、AI方針を実務に落とす取り組みを紹介しました。講演では、現状を把握し、方針を書き、対象を定め、継続的なテストにつなぐ流れが示されています。重要なのは、方針の責任者と判断方法です。顧客記録を読む支援AIを認めるか検討するとき、「AI利用は可能か」だけでは足りません。どの記録を、何の目的で、誰の権限で読み、アクセスの証拠をどう残すかを決めます。
ツール、情報源、利用目的が変われば統制も見直します。承認後に新しい連携先を追加すれば、当初想定しなかった情報にAIが触れる可能性があります。反対に、広すぎる禁止は業務を記録されない経路に押し出しかねません。利用案を申請し、境界を記録し、条件が変わったら判断を改める手順が必要です。

統制を本番の仕事につなぐ
社内の知識と顧客履歴から回答案を作る支援AIを例にします。実証では全件を人が見られても、利用が広がれば検索できる情報、機密記録の除外、新しい情報源の承認者、誤開示時の調査方法を定める必要があります。継続テストは一部の統制を確かめられますが、例外を判断する責任者の代わりにはなりません。
利用目的、承認されたアクセス、担当チーム、テストの証拠、見直し日を一つの記録につなげれば、製品担当とセキュリティ担当が拡大、停止、再設計を判断できます。これは運用設計の議論であり、認証や法令適合を保証するものではありません。
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登壇者
- Alex Sayle:Fujitsu Launchpadのセキュリティ責任者。